・岡村憲明公式コラム 「懺悔な男。」
  (不定期更新)

・村田周陽公式ブログ 「ムラシュウトレック」
  (不定期更新)

最新情報をRSS配信中 >> 

ご意見・ご感想はこちら
最新の記事
アーカイブ
コナミゲームソフトサテライト
KOJIPROG
http://www.blog.konami.jp/confessor/

Z.N.G!(2) − 終わりのZ.O.E
2005.11.18 Friday
みなさん、こんにちは。岡村憲明です。

「Zone of the Enders」2回目。
「アヌビス」じゃないほうの“無印Z.O.E”です。




え〜。
いろいろあってZ.O.Eの後、岡村は小島組を離れ、Z.O.E自体もストーリー的に大ブーイングがあったので、続編“ANUBIS”では全く(ではないけど)別の登場人物達による、全く別のお話となって“名作”となった、というわけです。



ただ、“無印Z.O.E”を作ってた時の、レオが主人公の続編というのはもちろん考えていたわけで、今日はそのあたりの話をしようかな、と。
といっても、プロットやシナリオがまとまった形であったわけじゃなくて、ただネタふりの帰結と、ラストが決まってただけなんですけどね。

まずは、Z.O.Eのラストあたりのシナリオを再掲載します。





こんな感じで、おもいっきり!中途半端な終わり方をしたわけですね。そりゃブーイングも起こるというもので‥‥。本当にすいません‥‥。

せめてものつぐないという事で、あの後考えていた、岡村版Z.O.E完結編を書いちゃいます。
(Z.O.Eのことよく知らないヒトにとってはかなり退屈かも‥‥。)



え〜。
あの後ですが、レオは、セルヴィス、ジェフティとともにアトランティス号に乗り込んで、火星を目指します。



アトランティス号は、本文中で「ジェフティを火星に運ぶよう依頼されてる民間の輸送船」と言われてますが、頼んだのは地球軍(連合宇宙軍)で、エイダに火星のバフラムの本拠地に潜入して自爆するよう命令をプログラムしたのも地球軍、ということ。(本当は違いますが。)地球軍にとっては、「メタトロン」は欲しかったのですが、次期軍備計画上、オービタルフレームは“あってはならないもの”だったのです。

つまるところ、この話は、地球に住む人たちと火星に住む人たちの戦いで、地球の人たちは火星の人たちを“下”に見ている(エンダー=“辺境に住む人々”)ので、自分たちより火星の人たちの能力や技術力が高いことを認めることができなかったわけですね。

で。新型オービタルフレームごとバフラムの本拠地をつぶしてしまえ、と。



途中、サンダーハートが死んじゃってレオがまた落ち込んでセルヴィスがなぐさめてラブラブとか、エイダがあの性格のままレオラブになってセルヴィスがいなければいいと思うけど思いとどまる、とか、スイングバイ(惑星引力をつかって軌道変更を行う航法)でたちよった地球で、もったいぶって登場する地球軍の巨大な次期主力LEVと戦って5秒で倒す、とか、まあ、いろいろエピソードがあって、結局火星につくわけです。火星に行けば、エイダとは永遠のお別れになるので、レオはさらに落ち込むわけですが。



その頃火星では、木星以遠にも大規模な短時間輸送ができる超大型のカタパルトランチャー(ウーレンベックカタパルト)を衛星フォボスをくり貫いて建設中だったんですが、実はこのフォボス自体が「軍事要塞アーマーン」であって、バフラム軍はカタパルトを外宇宙ではなく火星表面側に向けることで、火星の人たち全員を人質にとる最後の作戦にでます。

その暴挙を止めるために、ジェフティでアーマーンに乗り込むレオ。エイダは来るなといいますが、「アーマーンを壊せば同じだろう!自爆はさせない!」とレオ。

そして、最後の地に、アヌビスが待っています。既にパイロットとしての能力も、マシンの能力も同格になったジェフティとアヌビスは、死力を尽くした最後の戦いを始めます。



戦闘中、事の真相を語る、アヌビスのパイロット、宿敵ノウマン。

ノウマンは、ジェフティとアヌビスは全てがメタトロンでできた“審判”のために作られた特別な兵器であること。この2体が戦うということは、人類の“審判”が行われる、ということである、と語ります。

ノウマンの父、リコア・ハーディマンは、メタトロンを研究し次第に狂い最後は死んでしまうのですが、そのとてつもない可能性とともに文明自体を滅ぼす危険性のある“超技術”メタトロンを、本当に人類が使っていいのか“裁定”させるために、エジプト神話の“魂の計量”になぞらえて、ジェフティ(トト)とアヌビスを作りました。
(ちなみにエイダの起動画面で出てくる“羽”の絵は、“マートの羽”といって、これもまた、“魂の計量”の神話に出てくる重要な要素です。アーマーンもですけど。)

その密かな意志を継ぎ、「戦いを繰り返す今の人類が滅ぶべきか生存を許されるか“裁定”されるべきだ」と考えるノウマンは、ジェフティとアヌビスに人類の“魂の計量”をさせるため戦わせます。
(何が起こるのかはノウマン自体にもわかりません。)



次第に暴走を始めるジェフティとアヌビス。

ついにジェフティがアヌビスにトドメをさした時、エイダはいやがるレオをコックピットごと強制脱出させ、動かなくなったアヌビスとともに“裁定”を待ちます。
(エイダは最初から全てを知っているわけですね。)

光に包まれるジェフティとアヌビス。その光はフォボスを、火星を、地球を覆い、惑星表面にきらめく“文明の光”の全てに“闇”が訪れます。

しばらくして再び“文明の光”を取り戻す火星・地球。ただ一つ違うのは、すでにその“万能の能力”を失って、ただのシリコンの固まりとなったメタトロンでした。

メタトロン製の全ての近代機器はその機能を停止します。ウーレンベックカタパルトは失われ再び遠くなる地球と火星。動かないオービタルフレーム。何も語らないエイダ。



レオはエイダのバックアップディスクを手にとります。しかしメタトロンコンピュータがない今、そのディスクは起動させることのできない、ただの“思い出”にすぎません。
全ては終わったのです。




‥‥とまあ、おおよそこんな感じです。

ちなみにこれはあくまで“ボツネタ”なので、Z.O.E公式ではありませんので、念のため。

つづく



「懺悔な男。」は、毎週金曜日更新です。
トラックバック  /  コメント
この記事のトラックバックURL
http://www.blog.konami.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/201
トラックバックについて
トラックバック

この記事にコメントする
ニックネーム : 
ホームページURL : 
コメント本文 : 
※コメントの掲載を望まない方は、こちらでも受け付けております。
コメント
1 / ベアン / 2005年11月19日 02:08

いやぁ、没ネタサイコー!!!
想像するだけで、楽しめますよ。
ただ、レオがランナーじゃぁ、
あんな多数ロックオン(ホーミングレーザー)はできなかったでしょうけどね☆

2 / 土屋R / 2005年11月19日 10:24

更新待っていました!

TVアニメの最終回で張った伏線はこの原案を踏まえての事だったのですね!!
ひとつトラウマ解消しました!!ありがとうございます!!

・・スナッチャーとSDスナッチャーみたいに岡村監督版の完結編も見てみたいです(アヌビスの続きでもいいですから)
これからも更新楽しみにしています!頑張って下さい♪

3 / 感動十代! / 2005年11月19日 12:51

僕は中途半端に終わっちゃった事より「何でこんなに早く動いてるのに画面酔いしないんだろう?」とか考えていました。
やっぱ色とかかな?

4 / セヴン / 2005年11月19日 21:09

Z.O.Eの裏話第二回も楽しませてもらいました^^
最後はアヌビスとジェフティ消失ENDだったとは…
続編のANUBISの方の終わり方の方が好きですが、こういうのもいいかも

5 / ヴァンダナ / 2005年11月20日 13:07

 お〜う、おっ、おっ、おっ・・・(泣き声)
 おぉ〜う、おっ、おっ、おっ・・・(泣き声)
 失礼、なぞのうめき声を発しながら泣いていました。

 こ、このENDは泣けますね・・・。いや、涙ちょちょぎれです。ほんとうに。

 レオが主役として続編をやってしまうとこうなる、というのは結構予想されていました(友人内で)。エイダとセルヴィスの三角関係はどういう形であれ、崩れさるというのは予想できましたからね。

6 / エズビ / 2005年12月12日 02:31

レオに任せるよりディンゴがジェフティに乗ったことで未来がプラスの方向に動いたんですね
レオ、不憫の子・゚・(ノД`;)・゚・

7 / ak / 2005年12月13日 08:40

個人的にはANUBISよりこっちの
シナリオのほうが断然良いと思います。
ゲームはANUBISのほうが、ゼロシフトなどもあってか楽しめたのですが、シナリオには不満点が多かったんですよね。
゛魂の計量゛というアイデアは思想性を感じさせてとても面白いと思います。
ANUBISでは何故エジプト神話から名前が取られているのかも全く言及されていないので、
できればZOE3でもう一度カムバックされることを期待しています。(もう、無理なのかなぁ…)


■お問い合わせ ■サイトのご利用について ■ゲームソフトトップへ (C)2005 KONAMI